『富の福音』に学ぶ—本当の愛とは

鉄鋼王 アンドリュー・カーネギー

アンドリュー・カーネギーは、貧しい家庭に生まれましたが、そこからビジネスを成功させ、鉄鋼王と言われ、大成功した実業家です。

また、成功の法則をナポレオンヒルに託し、『成功哲学』という名著を産んだきっかけの人でもあります。

僕の人生も20歳の時に出会ったこの１冊の本で激変したと言っても過言ではありません。

富の福音

富の福音で印象的だった話があります。

ある日、貧しい人が人の足にすがり、お金を恵んでもらっていました。

普通の人は、面倒なのかかわいそうなのかは分からないですが、お金を与えていました。

しかし、カーネギーの元に、貧しい人が彼に助けを求めにきたときは違っていました。

カーネギーはお金を直接渡すのではなく、その人が自分で稼げるように仕事の機会を与えました。

彼は、お金を与えるだけでは一時的な助けにしかならず、その人が自分の力で生きていけるようにはならないと考えていたのです。

お金を渡すことは、むしろ依存してしまい、自立できなくなる危険があると考えました。

MLMにおける本当の愛とは

この考え方は、MLM（マルチレベルマーケティング）ビジネスにも当てはまります。

MLMビジネスでは、みんながチームで協力し合って成功を目指しますが、中にはなかなか動かない人もいます。

そんなときに、その人にただ収入を補ってあげたり、無理に助けようとすることは、カーネギーが指摘した「お金を与えるだけの支援」と同じかもしれません。

一見、優しさや愛から出た行動のように思えるかもしれませんが、それは本当の意味での愛ではありません。

なぜなら、その人が自分で成長し、成功する力を奪ってしまうことになるからです。

依存を生み出すことで、長い目で見れば、その人の可能性を閉ざしてしまうかもしれません。

カーネギーが『富の福音』で伝えたように、本当の支援は、その人が自分の力で成長し、成功するためのサポートをすることです。

MLMビジネスでも、動かないメンバーに対して収入を補うのではなく、どうすれば自分で成功できるかを一緒に考えたり、必要なスキルや知識を学んだり、共有したりすることが大切です。

たとえば、目的や目標の立て方。時間の使い方、マインドの持ち方、効果的な営業の方法などを伝えることで、その人が自分の力で結果を出せるようになります。

これが、本当にその人の成長を助ける方法です。

自立する力を育てる

カーネギーは、社会全体のために、自立する力を育てることが大切だと考えていました。

特に現代では、女性の経済的自立はとても大切なことだと僕も思っています。

その想いがあって、2023年から女性の経済的自立のコミュニティー、スケッチソースを立ち上げていました。

MLMビジネスでも、同じように、メンバーが自分の力で成長し、成功を手にできるようサポートすることで、チーム全体が強くなります。

本当の愛とは、相手が自分の力で未来を切り開くための手助けをすることです。

カーネギーの教えは、今でも私たちにとって大切な教訓を与えてくれます。